サステナブルな染色技術として注目されている
“無水プリント”。
大量の水を必要とする従来の方法に比べ、
格段に少ない量で
美しいプリントを実現する、
環境への負荷が少ない技術です。
CELFORDでは、この無水プリントをいち早く採用。
今回は滝川クリステルさんが工場を訪れ、
実際の作業工程を見学しました。

Print

デジタルデータ化した図柄を
顔料インクで生地にプリント。
最新技術を駆使したスマートな工程により、
水の使用が最小限に抑えられます。

浜田染工

高品質なプリント技術に定評のある、
創業66年の染色工場。
環境課題にも積極的に取り組み、
業界内でも率先して無水プリントを導入。

商品化するのは

CELFORDが初めてだそう!

1,前処理

まずはプリントの発色を
クリアに美しく仕上げるために欠かせない前処理を。
生地を染料液に浸して無地染めという作業を行い、
表面をコーティングしていきます。

2,プリント

この柄がブラウスになるんですね。
一目瞭然でわかりやすい!

プリントのデザインや配色は
全てデジタルデータ化しており、
パソコンのモニター上で確認可能。
さらに、作成したサンプルをもとに打ち合わせを重ね、
実際の柄の出方や色合いについても
最終調整していきます。

工程が大幅にカットできたら

人の負担も減りますね

無地の生地を染液に浸す
パティングなどの下準備を終えると、
いよいよ“捺染”と呼ばれる染色作業へ。
細かく繊細なフラワー柄のデザインが
正確に生地上にプリントされていきます。

無水プリントと通常プリントの比較

通常プリント

従来の染色工程では、染料の洗い流しや
生地のスチーム加工などで多くの水が必要に。
染料もそのつど配合するため、
余った染料は廃棄せざるを得ず、
洗浄のための廃水もかなりの量になっていました。

無水プリント

無水プリントで使用する機械の原理は、
家庭やオフィスにあるインクジェットプリンタと同様。
染料ではなく顔料インクを使うので、
プリント後に大量の水で洗浄する必要がありません。

また、顔料は必要な分だけ使うので
廃棄が出ず、ロスカットに貢献。
大量生産→大量廃棄のサイクルから抜け出る
大きな一歩となりそう。

Finishing

生地はプリントを施して終わりではありません。
さらに生地をやわらかくしたり、
風合いを出すための工程を経て、
理想通りの質感に仕上げていきます。

日興染織

繊細かつ高度な技術力を擁し、
企画から販売まで一貫して手がける
テキスタイルメーカー。
徹底した品質管理を行うことで
高いクオリティを保持しています。

ヒートセット・風合い仕上げ

やわらかい肌触りは

こうして作られるのですね

ヒートセットと呼ばれる熱加工を施して
幅を揃えたのち、 “風合い出し” へ。
タンブラーによる揉み加工によって
シフォン生地らしい繊細でやわらかな手触りを
生み出してゆきます。

滝川さん
従来のプリント技法と比較したとき、
扱いにくさやデメリットはあるのですか?
日興染織社長さん
無水プリントの生地は工程が少ない分、
扱実は従来よりもむしろ扱いやすいんです。
水だけでなく時間や手間も省けるので、
作業する側にとってもメリットが大きいですね。
滝川さん
すごいですね。
無水プリントは良いことだらけですね!

完成

ビッグリボンブラウス
for Christel Takigawa

首元の大きなリボンが目をひくブラウスは、
滝川クリステルさんにインスパイアされたデザイン。
袖はたっぷりとボリュームを持たせて
女性らしいシルエットに。
フラワー柄は水の使用を抑えた無水プリントで、
ニュアンスのある色彩を再現しています。

今回、このブラウスに使われた無水プリントの技術は、
従来に比べて96%もの水を削減できるそう。
それでいて発色や着心地も遜色がなく、
素晴らしいクオリティだと感じました。
未来へとつながるサステナブルな技術、
これからもどんどん発展させていただきたいですね。

滝川クリステル

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