CELFORD FLOCKY PRINT

CELFORDの素材は合理化された
海外の生産ラインによって織り上げられる
ハイクオリティな生地もあれば、
国内の限られた工場や職人の技術によって
生み出す事が可能な貴重なものとがあります。
そんな貴重な生地の中から、
伝統的な技術を継承する京都の職人が手掛けた、
ヨーロッパでも人気の高まりを見せている
希少価値の高い古典的でかつ上品な印象の
「フロッキープリント」をクローズアップします。

MOTIF DESIGN

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起毛感のあるフロッキー加工で
表現される柄の図案は、
最終的な仕上がり(立毛の膨らみ)を
予想しながら調整していきます。
今回作られたドレスは、
繊細なオーガンジー素材に
大きな花の線画を点と点を繋ぐように描き、
フォーマルな場に相応しい
高級感のある配色に仕上げました。
また、デイリーにも気軽に着られるよう
着心地にもこだわり、
薄く柔らかな生地にフロッキー加工を施す
一手間をかけた作りになっています。

FLOCKY PRINT

今回のフロッキー加工の主な流れは、
柄を彫刻した銅製ロールの溝に接着剤を流し込む「糊付け」、
フロック(パイル)と呼ばれる粉状の繊維に
静電気を帯電させて垂直に接着させる「植毛」、
繊維が抜けないように高温で熱処理して乾燥させる
「乾燥&仕上げ」の3つの行程があります。
特に最初の「糊付け」は植毛させる生地との相性により
粘度や接着剤の量が異なり、
職人のスキルと目利きが必要となってきます。

糊付け

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  • 1本40キロ近くある、様々な柄が刻印された表面をクロムメッキで加工された銅製ロール。古典的なものからトレンド柄まで、所狭しと工場内に保管されています。

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  • フロッキー加工が施される生地は、薄さや強度が様々。しっかりと綺麗にフロックが植え付けられ接着するよう、生地に下処理を施していきます。

植毛

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  • 柄状に接着剤を塗布された生地の上に植毛するため、機械の速度を調整しながら粉状のフロックを機械にかけていきます。静電気の力で植え付けられていく細かなフロックは服や肌に付着しやすく、体力や集中力が必要とされる作業になります。

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乾燥・仕上げ

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圧力と熱で生地への植毛効果を高め、乾燥させて仕上げます。
コンピューターで自動化されたインクジェットプリントと違い、
多くの手間や技が必要とされるフロッキー加工は
永続的に継続化するのが困難な部分もあります。
この工場で使われている機械も、先代の時代から50年以上、
手入れと改良を繰り返しながら一家が受け継いできた貴重なもの。
生地や色柄へ真摯に向き合う姿勢と技術力に支えられて、
ここでしか作れない確かな一級品が出来上がるのです。

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CELFORDの洗練されたフロッキープリントは、
職人にとっても他ではなかなか目にすることのない
高度で複雑な表現のものが多いと言われています。
今回のフォーマルドレスは、
理想とする着心地や表情を追求し続け実現させた、
ブランドと職人の感性が響きあうアイテムになっています。
着る人への敬意を感じさせる、
柔らかな着心地と高揚感のある色柄。
美しく丁寧なものづくりの精神を、
ぜひ手に取って感じてみてください。

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