MASTER CRAFTSMANSHIP
図案を元に生地を裁断し、刺繍を施していく途中の拡大部分。
今季は「花」や「リボン」といったモチーフより、
モードな装いに取り入れやすい抽象的な絵柄が多く作られています。
こちらの刺繍図案は手描きで書かれ、そのままデータ化されて工場へと送られます。
手描きにこだわる理由は、刺繍の曲線や穴の形が整いすぎないほうが、
クラフト感あふれる仕上がりになるため。
またあえてアブストラクト(抽象的)な図案にすることで、
手に取った人が柄のイメージにとらわれずコーディネートしやすくなる、といった配慮もされています。
データ化された図案の穴があく部分を裁断したあとに、専用の刺繍機で一つ一つ丁寧に仕上げていきます。
使用する糸の種類によって表情が大きく変化します。
このAラインブラウスはCELFORDの中ではカジュアルな部類なため、
刺繍に使う糸の種類を変え、エレガントさを出すようにしました
(上糸には光沢のあるレーヨン糸、下糸はポリエステル100%で縫製)。
生地はシワになりにくいポリエステルのシャツ地ですが、
襟ぐりの刺繍部分にレーヨン糸による上品な艶が生まれ、顔を明るく見せることができるのです。
ミシンで襟周り部分の生地を縫い合わせていく工程。職人の技術の高さが問われるポイントです。
ブラウスのポイントとなる刺繍部分のヨークデザインを、
女性らしいシルエットになるように縫い合わせていきます。
このブラウスはカジュアルになりすぎないようパターン段階からデザインされているため、
刺繍部分の生地が肩に沿って後ろまで被さり、肩が華奢見えするようになっています。