Feature

CELFORD SPECIALTY FABRIC
vol.02 Tweed

May 18 2018

纏うだけで女性がより輝き、美しくなる。
そんな想いを込めて、
CELFORDは洋服作りを行なっています。

唯一無二のブランドとしてのこだわりは、
デザインだけではなく素材にも込められ、
オリジナル生地を使用したアイテムを多数ラインアップしています。
今回は、オリジナルのツイード生地ができるまでを紹介。
今もなお、職人による手作業が行われる、貴重な現場を訪れました。

愛知県北西部に位置する一宮市、通称「尾州産地」で作られる、CELFORDのツイード生地。使用する糸1本から企画を行い、「他ブランドで、ここまで丁寧に作り込んだものない」と、職人が声をそろえるほど質の高い生地を作っています。 現在、国内で糸から生地制作までの工程を同地域内で完結することができるのは、愛知県一宮市一帯の尾州だけ。かつては、織物の一大産地として栄えましたが、ツイード織に関しては後継者不足に悩まされ、熟練の職人がわずかしか残っていないという現状がある中で、今でも仕事を続ける職人たちがCELFORDの生地作りに携わっているのです。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
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生地を織るのは、製品となる生地を織ることから「原物屋」と呼ばれる、職人歴54年の山田さん。山田さんが職人になった日から現役で働き続けるションヘルと呼ばれる機械で織っています。ションヘル織機は、明治頃から使用されてきた非常に古い機械で、現在主流になっている高速織機はシャトルの往復が約600回であることに対し、約120回程度。生産効率は低いものの、ゆっくりと織ることでふんわりとした風合いを保つ、高品質のツイードを織り上げます。

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ツイード織は、横糸となる糸を芯に巻きつけるところから作業が始まります。糸によって強度が違うため、それぞれ均一にテンションをつけて巻くことが、全行程の中でも最も難しい作業だと、山田さんは話します。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
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縦糸と横糸の組み合わせで完成するツイード織。
縦糸の配列も手作業で行っていきます。
糸の巻きつけから、縦糸の配列までの準備だけで2〜3日を要します。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
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きちんと糸が通っているか、糸が切れてなどいないか、など全て山田さんの目視によって確認が行われます。

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ギザギザの三角屋根の、通称「ノコギリ屋根」の工場。北側の屋根につけられた天窓からの柔らかな光が、織物の色合いを見るのに適しているとの理由から、このような形の建物になったのだそう。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
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(左)CELFORDのツイード生地は、糸1本から企画を行っています。糸は、創業70年の老舗の染色屋で綛(かせ)染という手法で染色。綛とは、糸を紡いで輪っか状にした状態のこと。糸に優しくストレスがかからないため、糸が均一に、かつ風合いを残したまま染め上げることができます。

(右)綛にした糸は機械で一気に染め上げます。染め〜脱水〜乾燥と全行程を工場内で行います。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
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現物屋で織る前に、
見本の生地を織るのが「見本屋」。
まず、ここで織られた生地が
展示会などへ持ち込まれるのです。

DESIGNER'S VOICE

特別なツイード生地に込めた
想いやこだわりについて、
CELFORDのデザイナーに聞きました。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
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Q:なぜ、この場所で生地を生産することになったのでしょうか? A:ファンシーツイードの制作が得意で、プレタポルテブランドを多く手がけている機屋といえば、山田さんの工場が最も優れているとのことで、お願いするに至りました。

Q:オリジナルのツイード生地を作るにあたり、特にこだわった部分は? A:生地に透明フィルムを織り込んだことです。織り以外の部分でも色で奥行きを出したかったため、糸には非常にこだわりました。フィルム以外にも、スペック染めと呼ばれる、濃淡をつけた染めを施したラッセルリボンテープも作りました。

Q:この生地で作ったお洋服について教えてください。 A:裾がフレアのワンピースを作りました。特にこのツイードは軽いため、非常に美しいフレアを作ることができました。また、スカートは生地を豊富に使いましたが、こちらも軽やかな生地のおかげで動いた際の表情が豊かなアイテムに仕上がりました。

Q:完成した生地について、感想を教えてください。 A:職人さんに、「こんなに細部にまでこだわった生地は、世界の名だたるハイブランドで作るようなものと同等」とおっしゃっていただきました。世界のどこにも同じものがない、素敵な生地が完成したと思っています。