Feature

CELFORD SPECIALTY FABRIC
vol.01 Jacquard

May 18 2018

纏うだけで女性がより輝き、美しくなる。
そんな想いを込めて、
CELFORDは洋服作りを行っています。
こだわるのはデザインだけではありません。
素材でも特別感を高めるため、
オリジナルの生地を開発。

2018年の春夏コレクションで発表する、
ツイードとジャカードは
日本にて生産しています。
第1回目は、群馬県桐生市で
生産するジャカード織をピックアップ。
生産現場と、デザイナーの想いを
ご紹介します。

「西の西陣、東の桐生」と伝えられるように、1,300年も前から「織都」として栄える、群馬県桐生市の両毛地区。 今でも多くの工場が軒を連ね、近年では質の高いジャカード織の生産地として、国内外で高い評価を得ています。 CELFORD 2018年春夏コレクションの中でも特に目を引く、大花柄のジャカード生地も、ここ両毛地区で作られています。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
セルフォード | CELFORD Official Brand Site

生地の特徴は、まるで水彩画のように複雑な色合い。“かすれ”や“ぼかし”を織物で表現する、特に生産が難しいもので、両毛地区の中でも作ることができるのはたった一軒の工場のみ。 両毛地区でも6台ほどしか現存しない、ドルニエと呼ばれる特殊な織機を使用し生産しています。 通常の織機では、糸は最大6色使用のところ(ただし6色全てを使っている生地は非常に少なく、店頭で見られるジャカードのほとんどは2〜4色程度を使用したもの)、ドルニエは12色もの糸を織ることが可能。大花柄生地は、7色の糸を使うことでこの複雑な色合いを表現しています。 通常1日に50メートルほど織ることができる織機ですが、あまりにも複雑な色の組み合わせのため、この生地は25メートルしか織り進めることができません。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
セルフォード | CELFORD Official Brand Site

(左)裏側の糸はカットして捨ててしまうのも、この大花柄の特徴のひとつ。柄に使う糸よりも多くの糸がカットされてしまうが、その“もったいない”部分こそが、高級感を生み出すための大切な要素でもあるのです。

(右)水彩画を思わせる濃淡が美しい。7色の糸を緻密な計算によって組み合わせることで、絶妙な“ぼかし”やグラデーションを表現。糸を組み合わせることで生まれた微妙な凹凸が陰影を作り、より高級感を高めます。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
セルフォード | CELFORD Official Brand Site

織り上がった生地は、
人の目で丁寧に検査されます。
糸が抜けていないかなど、
厳しいチェックがなされ、
裏糸をカットする職人の手にバトンタッチ。

セルフォード | CELFORD Official Brand Site
セルフォード | CELFORD Official Brand Site

(左)カラーの生地同様、モノトーンの生地も、複雑な色合いを表現するため、微妙に色合いの異なる7色の糸を使用します。

(右)CELFORDのオリジナル生地を生産するのは、創業60年の老舗。両毛地区を代表するジャカード織の名手で、日本国内外多くのブランドの生地を生産。事務所内には、数えきれないほどのサンプルが並びます。

DESIGNER'S VOICE

セルフォード | CELFORD Official Brand Site

特別なジャカード生地に込めた想いとは?
こだわりのポイントとは?
CELFORDのデザイナーに聞きました。

Q:オリジナル生地を作るにあたり、ジャカード織りを選んだ理由は? A:ジャカード織りは、色の組み合わせや光の当たり方、見る角度によってさまざまな表情を見せてくれる唯一の生地です。そんな価値のある生地を使い、贅沢で洗練された、他にはないお洋服を作りたかったのです。

Q:大花柄をジャカードで表現しようと思ったきっかけは? A:大花の大胆さが、夏の女性のスタイルをより美しく、生き生きと見せられると考えたからです。ブランドのテーマカラーをふんだんに使用することで、CELFORDらしさも存分に感じられる生地に仕上がりました。

Q:完成までの工程で、特に大変だったことは何ですか? A:ジャカード織りは、糸の複雑な組み合わせで柄を表現する、大変難しい生地です。使用する糸1本の色が違うだけで完成した時の印象が大きく変わってきてしまうため、私たちが思い描く理想の絵柄に近づけるまでが本当に大変でした。テストのために多くの生地を織ることはできないので、その作業のほとんどは想像を膨らませて行わなくてはならず、とても苦労しました。

Q:この生地で作ったお洋服について教えてください。 A:立体感のあるワンピースとスカートを作りました。ワンピースはウエスト部分にダーツを入れ、ふんわりとしたへムラインに。スカートはタックを入れ、ボリューム感あるデザインに仕上げました。

Q:完成した生地について、感想を教えてください。 A:私たちがイメージした通りの色合いや、ハリ感ある生地が完成し、とても感動しました。このような上質なジャカード生地は、他にはないと思います。ぜひ皆さまに手にとっていただきたいです。