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Feature

Interview vol.01

スタイリスト青木千加子さんに聞く
ドレスの流儀とCELFORDについて

April 20 2018

ドレスを着こなす際に大切にしているポイントや、気を配っている点、そして、CELFORDについて。
スタイルを持つ女性をお招きし、お話を伺うインタビュー企画の第一回目は、新しいブランドとしてスタートを切ったCELFORDのカタログスタイリングも手がけるスタイリストの青木千加子さんをお招きしました。

青木千加子/Chikako Aoki スタイリスト
東京都出身。モード誌、広告、著名人のスタイリングを手がける。
モードスタイルに、ヴィンテージテイストをミックスした独特の世界観が魅力。
CELFORDカタログのスタイリングも担当。
著書に『スタイリスト青木千加子のリアルクローゼット〜Make your style〜』がある。
https://www.chikakoaoki.com

Q:CELFORDを初めてご覧いただいた際の印象を教えてください。 青木千加子さん(以下青木):はじめにフィット&フレアのドレスをメインにする、というコンセプトを伺った時、どういう服になるんだろうか、と正直思っていました。そういったフォルムのある服は、素材と立体的なパターンがとても重要だけれど、販売価格もリーズナブルだし、大丈夫なのかな、と。「本当はこうしたかったのに、素材がこれしか用意できなくて、結果こうなりました」というワンピースが完成してきたらどうしようと、実は心配していたのです…。でも、実際にサンプルを拝見したら、そんな思いは吹っ飛びました(笑)。
私が学生の頃に憧れたオードリー・ヘップバーンやカトリーヌ・ドヌーヴのような大人の女性たちが着ていた、上品で、素直に美しいな、と思える服たちばかりで。自分の中にすんなりイメージが入って来て、とってもワクワクしました。欲しいものも見つけてしまい、早くコーディネートさせて!って感じ(笑)。最初の不安が「このブランドは成功するな」という、期待感に変わりました。

Q:商品を全て見ていただく中で、感じたことはありますか? 青木:素材のバリエーションがとても多いと感じました。例えば、レースだけでも何種類か用意があって。同じ目的で同じ場所へ行く、という人がいてもコーディネートに個性を出しやすいなと。カタログでは、ブランドイメージを表現することが目的なので、それに相応しいものを選びましたが、例えば10人同じ場所に行く女性に対してCELFORDだけでスタイリングしてください、って言われたとしても、その人それぞれに似合う、そして全く違う10通りのスタイリングを組むだけのアイテムが十分に揃っているな、と感じましたね。

Q:実際にスタイリングを組んでみて、ブランドの印象は変わりましたか? 青木:私自身のスタイリングの特徴は、モードを軸にテイストミックスして、ドレスアップもカジュアルダウンも楽しむことなのですが、この王道の洋服をどうスタイリングしたらいいのだろう、と、考えました。そんな時、「セルフィッシュ」というキーワードがCELFORDにはあることを伺い、なるほどそれならぜひやってみたい!と思った背景がありました。
CELFORDの洋服は、例えば靴の色を変えるだけでもスタイリングの世界観が変わるところが魅力で、それこそが「セルフィッシュ」の部分なんだな、とスタイリングを組みながら、すっかり合点がいきました。
ネイビーのドレスにネイビーの靴を合わせるのか、それとも白にするのか、それとももっと思い切ってピンクにするのか。選んだものによって、女性の気持ちってすごく変わりますし、そこを突いていいんだなって思ったら、とっても楽しいブランドで、自由で、ただの王道服ブランドではないんだってことも、強く感じられましたね。これからの時代に合っていると思いました。

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青木さんお気に入りのドレスたち。会場が華やかになるように、綺麗な色のドレスを選ぶことが多いそう。“今着たい!”と思うものを、ワードローブにプラスしている。

Q:ご自身がドレスを着る際に気をつけていることを教えてください。 青木:その場所での自分の立ち位置でしょうか。基本的に「どんな場所へ行くにも、ルールさえ守っていれば好きな服を着ていけばいいじゃん!」って思うのですが、客観的に自分も含め、周りを見てみると「今日この服を着るようなポジションではなかったかも?」と、後から気づくことって結構あるんです。 わかりやすく言うと、結婚式で、招待者は白の服を着てはいけない、というルールがあるように、パーティなどでは「今日は何役としてその場所へ行くのだろう?」ということを気にしながら、スタイリングを決めるようにしています。それが妻とか母の立場で参列するような場合はなおさらです。例えば学校行事であれば、一緒に行くママ友と意見を交換することも大事かもしれませんね。私はいつもママ友仲間のコーディネートの相談に乗ったりもしているのですが、私自身も彼女たちのファッション観を聞くのが好きです。仕事仲間ではなく、消費者でもある彼女達の意見を聞くことで、気づくことも多いです。

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Q:ドレスのスタイリングをする際の、ご自身の流儀を教えてください。 青木:ネイビーやブラックも着ないことはありませんが、極力色ものを着るようにしています。そうすることで、会場が華やかになるように、という思いがあって、明るいスタイリングで自分が“飾りもの”として会場の一部になれたらいいな、と思います。何人かでテーマを決めてドレスアップするのも好きです。
個性を出す意図もあり、合わせる小物類はキラキラのものを合わせます。
色のある服の場合、靴は光沢感があるパテント、バッグはビジューのついているものなどが多く、色は白やベージュなどの薄い色がほとんどです。
黒や紺色の服を着た時、小物類の色味を同じようなダークカラーではなく、薄い色や綺麗な色にすると、靴なら足元が軽くなりますし、バッグならポイントになります。ブラックを持ってさえいれば安心、という気持ちを捨てて小物のスタイリングも楽しんで欲しいですね。

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色のあるドレスに合わせる小物には、薄い色やキラキラ素材のものを選ぶことが多いそう。左は学校行事などに合わせる、ブラックカラーのもの。ただ、ブラックは学校行事以外にはあまり使わないのだとか。

Q:青木さんのスタイルアイコンはいますか? 青木:映画がとても好きなので、“あの映画に出ていたあのシーンのあの服”など、そういった憧れのシーンや登場人物はいます。
家で洋服を着て、鏡を見た時に「あ、今日はちょっとあの映画のあの子っぽいな。じゃあ靴はあれにしよう」とか、そういうことはたくさんありますね。常に自己満足の世界ですが。(笑)
あとは、小泉今日子さん。オシャレに身長は関係ない、と思わせてくれた人!(笑)演じることも装うことも手を抜かない、でも、それを気負いなくサラッとこなす姿勢にずっと憧れていたのですが、実際に本人にお会いして、さらに憧れが強くなりました。ノーメイクでふっと現れる姿が小泉今日子そのもの。「昔のなんだ〜」って、時代もののスカジャンをモードなジャンプスーツに羽織って来たりする。潔く、自然体で、でも、個性的でいまを生きている。彼女はそれを自然にできる方で、自分もそうありたいと強く思わせてくれる人です。

Q:普段着る洋服を選ぶ際の基準はありますか? 青木:ついつい「これ持っているよね?」というようなものを選んでしまう傾向があるので、あえてシーズンにひとつぐらいは、今まで着たことがないもの、持っていないデザインや色のものを買うようにしています。要は、自分のワードローブに新しい風を吹かせるようなアイテムをプラスするということでしょうか。
スタイリストという職業は、流行を追うことも大切なのですが、やっぱりベーシックをおさえておかないと長くは楽しめない職業でもあると思っています。
だから、自分の好きなベーシック軸があって、それに何か新しいものやテイスト違いのものをプラスしていくことも重要だと思っていて。私服は常にそうやってスタイリングをしているような気がします。

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お気に入りのmiu miuのドレス。クラシカルなデザインの胸元に華やかさと個性をプラスするブローチが散りばめられた、青木さんの気分を高める、とっておきの一枚。一目惚れしたCELFORDのイヤリングを合わせて。

Q:最後に、今日の衣装について教えてください。 青木:miu miuの2017年プレフォールのドレスです。 ミウッチャ・プラダが作る服がとても好きなのですが、彼女の服は王道の中にスパイスを効かせたデザインが魅力。この服は、大好きではまっていた英国ドラマの「ダウントン・アビー」の舞台だった20年代〜のクラシカルな印象がありながらも、キッチュなブローチで遊びが加えられていて、まさにツボでした。去年の冬はグリーンが着たいという気持ちも高まっていて、そんな気分にもぴったりはまった、とてもお気に入りの一着です。スキンベージュや、ホワイトのファーコートや春先はトレンチコートを合わせて着たりもしています。 今日は私が主役なので、思い切ってグリーンのドレスを選びました(笑)。

“この春気分が高まる服”をテーマにした、青木さんが今着たいコーディネート。
「流行のイエローに挑戦したスタイルです。普段イエローはあまり着ませんが、自分が取り入れるなら、素材感のあるものをボトムスで取り入れたい。こういった、“初めて“を取り入れる時には、必ず自分のスタイルの味方をしてくれる、自分のベーシック(ここでは紺色のブラウス)と合わせるといいですよ。こうやって、どんどん新しいものにチャレンジしていくと、10年後にはこのツイードのスカートが自分のベーシックになっているものです」。